解説
チェザリーニはスイスの作曲家、指揮者、フルーティストで、わが国では吹奏楽で知られています。この四重奏曲は各曲が異なる音階や6〜10音からなる旋法で書かれ、近代的な響きの5曲の小品で構成されています。1. Demi-teintes(中間色)は持続低音と分散和音に倚音が絡む8分音符動機が持続し、囁くように夢心地の3/4の旋法旋律が受け継がれて異国的な色彩のグラデーションを醸し出しています。2. Ostinato はジーグ舞曲風6/8のオスティナート動機が終始一貫して躍動し、中世風旋法の旋律が舞い、後半では3声部による並行4度進行旋律や、更に減5度(増4度)の並行旋律が加わり、現代的な響きに変化します。3. Fragments d’un rêve(夢の断片)3/4は淋しげな旋律が対旋律と共に模倣され奏でられます。前楽章同様に現代的な4度累積和音の並行旋律が夢の中を彷徨います。4. Bergerades(田園詩)4/4では持続低音と上下行音階のオスティナート上に民俗的で牧歌的な旋律が奏でられ、ポリフォニックに綾をなし自由に舞踊ります。5. Féroce(獰猛)11/8は荒々しい変拍子のリズム(3/4+3/8+2/8)が激しく躍動し、軽妙なダンスを披露します。スタッフより
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