解説
フレーエはデンマーク生まれの現代作曲家で、オルガニスト、合唱指揮者として演奏と創作活動をしています。彼の音楽の特徴は異国文化とのコラボレーションで、それはこの組曲「エルキド」の各楽章にも反映されています。第1曲「トンボ」はバルトークの『ミクロコスモス』に影響を受けたハンガリー風民族舞踏曲で、旋律は五音階(a/h/c/d/g)で構成されています。第2曲「さくら」は、日本の伝統音楽の主題が曲の中間部に置かれ次々と変容しいきます。前奏部、後奏部には主題の断片が縮小、または拡大されて和声的な広がりを見せ、幻想的な世界を創ります。第3曲「ミシュマッシュ」はハム、トマト、タマネギ、チーズを卵で和えて焼いたブルガリアの家庭料理です。この曲のリズム要素と種々の躍動主題、複雑な変拍子が民族舞踏風で、様々に混じり合っていることからこの料理の名前が付けられました。第4曲「グラナダ」はビゼーの歌劇≪カルメン≫の第4幕間奏曲「アラゴネーズ」の躍動的なリズムを暗示させる情熱的なスペイン舞曲です。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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