解説
C.P.E.バッハは1740年からフリードリヒ大王のポツダムの宮廷音楽家として仕え、1768年からはG.P.テレマンの後継者としてハンブルク市の音楽監督に迎えられ、最晩年まで創作活動を続けました。この楽曲は1788年の没年に3曲セット (Wq.93, 94, 95) で書かれ、いずれも協奏曲様式で、ソナタ形式に移行する過渡期の3楽章構成です。全楽章において鍵盤楽器が主役を果たす独奏パートになっており、上声部はフルートとヴィオラが、バスはチェロが補強を担います。第1楽章は優美な明るい主題が前半、後半に4回登場します。その主題の間に、挿入主題がリズミックな付点音符の分散和音動機で割って入り、連続して3回 [A] [h] [a] 躍動し、それに続き清楚な旋律が歌います。最後はアタッカで第2楽章につながります。第2楽章は穏やかで優美な旋律が移り気な転調を繰り返し、ゆったりと奏でるアリアです。第3楽章は愉快なロンド風主題が各調で5回 [D] [A] [h] [e] [D] 繰り返され、軽快に踊り、それを追って躍動感溢れる各挿入主題が続きます。スタッフより
特撰コーナーにて取り上げています⇒C.P.E.バッハ生誕300年「第4回 ハンブルク時代」ニュース
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