解説
この曲は、題名から想像される様に、J.S.バッハの「パルティータ」を念頭に、十二音技法の語法を駆使した作曲者21歳の意欲作です。全体は、イントロダクション、ラルゴ、アルマンド、クーラント、サラバンド、ガヴォットT,U、ジーグから構成されています。この曲に取りかかったら、まず、音列の使い方を見つけ出すことが必要です。イントロダクションには、6種類の音列が示されます。この音列が変形され、複雑に絡み合っていく技法は、楽譜を読み取る知的興奮を誘います。各舞曲で変奏を重ねて、最後のジーグで再び6種類の音列が4回繰り返され、最初の音列の第一音 Desに回帰して曲を閉じます。十二音技法の美学を十分に味わうことができましょう。(解説/三上明子)ニュース
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