解説
この作品は、無伴奏フルートのレパートリー中、父J.S.バッハの 「パルティータ」 (BWV1013) と並んで重要な作品です。作曲は1747年、父バッハがベルリンを訪れ、フリードリヒ大王のために 「音楽の捧げ物」 を作曲するきっかけとなった年と同年なので、この曲の誕生に何かの因縁があるのかもしれません。この無伴奏ソナタの中には、エマヌエル本来の 「多感様式」、父バッハの確固としたバロックの手法、更に古典派を先取りする軽い音楽も予見させる、移ろい行く時代に生きたエマヌエルならではの音楽が表出されています。第1楽章には、エマヌエルの内面的な漂泊が笛一本に託されて独自の世界を作り出しています。第2楽章では、典型的なバロックの展開が見られます。第3楽章では、第1楽章のテーマを使いつつ、技巧的な中にも気まぐれな部分をはさみ、彼の時代としては、かなりモダンな音楽として仕上げています。AMADEUS 版では1763年に出版された初版も載せてあるので参考になるでしょう。(解説/三上明子)【終了】プレゼントキャンペーンは終了いたしました。たくさんのご利用、ありがとうございました。
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