解説
この 「5声部のためのコンチェルトニ長調 」 は、フルートと弦楽、通奏低音のために作曲されたコンチェルトで、ストックホルム音楽院の図書館に所蔵されているパート譜から再構成されました。当時、ドイツで最高に人気のある作曲家であったテレマンは、国外からの注文を受けるインターナショナルな存在でした。このコンチェルトでも、親しみ易い第1楽章、激しさを兼ね備えた第2、4楽章とパッサカリアに似たバスに乗せて歌われる第3楽章のフルートの歌というように、コンチェルトとして求められる対照的な味わいを過不足なく持ち合わせています一つ変わった点を言えば、第3楽章のバスのパートが上の弦のパートでもユニゾンで弾くようにパート譜に記してあることです。これをこのままで奏するか、フルートとコンティヌオだけにするかは、判断を要求されるところです。シコルスキー版では、上の弦のパートは外してあります。(解説/三上明子)ニュース
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