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解説
テレマンは存命中、J.S.バッハをしのぐ名声を博し、多作の作曲家として有名でした。知性と精力と世慣れたふるまいによって出世を重ねた彼は、特に1721年ハンザ自由都市ハンブルグに移ってから、市民の音楽生活の組織化という面でも能力を発揮しました。「忠実な音楽の師 “Der getreue Musikmeister”」 (1728-29) は、2週間ごとに声楽曲と器楽曲・室内楽曲を様々な組み合わせで、4ページの冊子で刊行され、それまでの音楽出版に画期的なあり方を提供しました。「多くの人々にとって役立つ者の方が、ただわずかな人たちのためだけに書く者より良いことをしているのだと思う。いつも皆にやさしく組み立てられたものを提供しよう。皆のもとにとどまっているのが結局一番よいのだ」 という格言を残したテレマンらしい作品集です。「ソナタ ヘ短調」 はその作品の中に含まれ、もともと、バスーンのために着想され、リコーダーのソナタとして演奏できるように配慮されています。緩−急−緩−急の4つの楽章に、その当時の人々の演奏する喜びを存分に与えた佳作と言えましょう。(解説/三上明子)ニュース
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