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F.クーラウは ”フルートのベートーヴェン” と呼ばれドイツで生まれたデンマークの作曲家です。古典派から初期ロマン派時代にかけてデンマーク宮廷音楽家、作曲家として活躍しました。この美しい名曲 『四重奏曲 Op.103 [4Fl] 』 は世界で最も演奏される機会の多い四重奏曲で、クーラウ自身がドイツのライプツィヒを訪問した際に、当時のフルートの名人J.ガブリエルスキーと仲間によって初演 (1829) され、彼に献呈されました。第1楽章は典型的なソナタ形式です。付点音符を伴う荘重な長い序奏 [E] Andante maestoso、ロマンティックで情熱溢れる第1主題 [e] Allegro assai con molto fuoco、清楚で明るい旋律の第2主題 [G] が魅力です。第2楽章 Allegro assai は躍動感溢れるスケルツォ [e] で3部形式トリオ [E] 付きです。第3楽章 Adagio molto con espressione は後半に変奏を伴う優美な旋律の3部形式 [H] です。第4楽章 Allegro assai は軽快で流動感に溢れるロンド形式です。各楽章共に充実し全体の構築力も見事であり 『大四重奏曲 』の名に恥じない傑作となっています。残念ながら、この初演の数年後 (1831) に火災に遭い、その後相次ぎ両親を亡くし、その上本人も病を患って僅か46歳の若さで世を去りました。(解説/佐野悦郎)ニュース
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