■フルート・ピアノ
作曲家A-G
作曲家H-N
作曲家O-Z
その他(曲集・特殊管)
■Fl アンサンブル
2本フルート
2本フルートとピアノ
3本フルート
3本フルートとピアノ
4本フルート
5本フルート以上
■フルートと他楽器
ギターを含む
ハープを含む
管楽器とのアンサンブル
弦楽器とのアンサンブル
その他
■Flソロ、エチュード
Flソロ
エチュード
■書籍、その他
■シリーズ
忘れられたコンクール用小品
忘れられた19世紀フランス・オペラ
フルートだけではないフレンチ・スクール
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カヴァイエ゠コルのオルガンの特徴は、ストリング系のストップを多く取り入れたことによる繊細な音色の増加、スウェル機構による滑らかなデュナーミクの変化、風箱の分割による音色や音量のコンビネーションの幅の拡大、そしてバーカー・レバー機構により風圧を上げても鍵盤のタッチが重くならないようにして豊かな音と技巧的な演奏の両立を可能にしたことが挙げられます。これらのおかげで、繊細かつダイナミックな演奏を変幻自在に繰り広げられるようになり、オーケストラの表現力と肩を並べるようになったことから、「オルガン交響曲」と呼んでも遜色ない音楽を奏でられるようになったのです。
リヨン出身のヴィドールのオルガニスト人生において、カヴァイエ゠コルは大きな後ろ盾となりました。ヴィドールが19歳の時にベルギーのブリュッセル音楽院に留学するよう助言し、帰国後、パリへ活動の拠点を移すよう促し、1870年にサン゠シュルピス教会のオルガニスト就任にあたって推薦したのは、いずれもカヴァイエ゠コルでした。そして1890年にセザール・フランクが亡くなると、その後任としてパリ音楽院(コンセルヴァトワール)のオルガン科教授となり、1896年には作曲科の教授へと転任しました。このキャリアの中で、1872年に《オルガン交響曲 作品13》(1番から4番)、1887年に《同 作品42》(5番から8番)、1895年に第9番、1900年に第10番とコンスタントに作曲し、ヴィドールにとってのライフワークとなり、質、量ともにオルガン交響曲というジャンルを確立させるのに貢献しました。この中でもヴィドールの代表曲とみなされているのが、《オルガン交響曲 第5番》です。第5楽章の〈トッカータ〉が各国王室の結婚式で演奏されたことから特に有名ですが、この楽譜では瞑想的で甘美な第2楽章がフルートとオルガンのために編曲されています。中間部以降はフルートが旋律を担当しますが、前半ではオルガンの旋律とポリフォニックな掛け合いを行うため、フルート奏者が演奏しながら自分もオルガンの一部となるような感覚が楽しめます。(2026年10月記)(M.N.)