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フランスの近代・現代の作曲家による『練習曲』はJ.カステレード、M.ビッチ、E.ボザ以外にもP.カミュ、P.-M .デュボワ、J.M.デュファイ、etc.が知られています。それらは、20世紀における音楽の様式、形式の多元性(印象主義、新古典主義、表現主義、12音技法)に対処するための「近代・現代音楽練習曲」であり、これらの様式の音楽を演奏する上で重要な提言を与えてくれます。その観点から捉えれば、フランスの作曲家、J.カステレードの作風は伝統的な形式、様式による新古典主義的傾向が強く、その典型的な作風は「組曲形式によるソナタ」(Fl.&Pf.)が示す通りです。『12の練習曲』(1962)はこれらの作品を演奏するにおいて必要な種々多彩な基本技術練習が網羅されており、上級の「新古典主義的技術練習曲」として大変重要視されています。練習曲全体の内容は各課ごとに特徴付けられ、「変拍子のリズム」「連続4・5度音程のモチーフ」「瞬時の転調」等、新しい音楽の素材、要素を多く包含した12曲から構成されています。その中でもNo.8は有名で、四重奏曲《笛吹きの休日》の第3楽章から美しい旋律〈夢見る笛吹き〉が流用されており象徴的です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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