解説
R.ガロワ=モンブラン (1918- ) はフランスの保守的な書法の現代作曲家で、パリ国立音楽院の院長を務め、ここの改革者として知られています。彼の作曲した 『6つの音楽的練習小品 (1953) 』 は音楽的な練習を主要目標にした、ピアノ伴奏付きの練習曲ですが、練習曲と言うよりは、むしろ彼の音楽院課題曲 『ディヴェルティスマン』 (Fl. & Pf. 1956) 同様に、演奏会用楽曲として捉えたほうが良い芸術作品です。しかし、各小品には標題の他に、副題として、それぞれの練習課題を明記してあり、その内容は次に示した通りです。1 『序曲』 アクセント、モルデント2 『動き』 速力3 『牧歌』 響き、表現4 『間奏曲』 分散和音5 『糸紡ぎ』 半音階6 『終曲』 スタッカート以上です。この特徴的な一通りの技術教程を網羅する6曲の小品からなる作品で、言い換えれば 【音楽表現楽曲練習】 です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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