解説
R.ガロワ=モンブラン(1918-1994)はフランスの保守的な書法の現代作曲家で、パリ国立音楽院の院長を務めました。彼の作曲した『6つの音楽的練習小品』(1953)は、音楽的な練習を主要目標にした、ピアノ伴奏付きの練習曲ですが、練習曲というよりは、むしろ、彼の音楽院課題曲『ディヴェルティスマン』(Fl.&Pf., 1956)同様に、演奏会用楽曲として捉えた方が良い芸術作品です。しかし、各小品には標題のほかに、副題として、それぞれの練習課題が明記され、その内容は次に示した通りです。1「序曲」(アクセント、モルデント)、2「動き」(速力)、3「牧歌」(響き、表現)、4「間奏曲」(分散和音)、5「糸紡ぎ」(半音階)、6「終曲」(スタッカート)、以上です。この特徴的な技術教程を網羅する6曲の小品からなる音楽表現楽曲練習です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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