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1777年、ザルツブルグの小さな宮廷から脱出しようと就職さがしの旅に出たモーツァルトは、マンハイムで素晴らしい木管楽器奏者たちと友達になりました。その中のひとり、フルート奏者ヴェンドリンクの仲介により「短い3曲のフルート協奏曲と2曲の四重奏曲を作ってくれれば200グルデン払う」という注文を受けましたが、アロイジアとの恋に夢中だったモーツァルトは約束を正確には果たしませんでした。彼は、結局、ト長調とこのニ長調の協奏曲、3曲の四重奏曲を渡したのですが、ニ長調の協奏曲が既に作曲されていたハ長調のオーボエ協奏曲を移調したものだったのです。そのような事情を差し引いても、この曲がフルートのレパートリーの中のプリマドンナであることに変わりはありません。この曲を勉強する時には、ピアノ伴奏版だけではなく、オーケストラのスコアも是非、参照して下さい。モーツァルトのオペラの世界と通ずる音楽で、フルートのパートとオーケストラの緊密な関係は実に有機的です。音色、アーティキュレーション、ハーモニーなど追求してゆくと、これでよしということはありません。前打音、トリルなど注意深く取り扱って下さい。(解説/三上明子)ニュース
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