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本名メラニー=エレーヌ・ボニスはC.フランクに学んだフランス近代の女流作曲家です。当時は女性が作曲することは不適切だと考えられていたため、パリ音楽院時代から偽名「メル・ボニス」で創作活動をしていました。この「森の情景」はNo.4を除き三部形式枠で書かれた「交響詩的組曲」です。1.「夜想曲」(Nocturne)Quasi Andante(4/4)[Es]は星の輝きを表すピアノの16分音符連打持続音[B]に、ホルンの持続音が響き、フルートが夕べの歌を奏で、中間部はピアノの低音和声上に最高音域持続音が鳴り響き、フルートとホルンの美しい二重奏夜曲が流れます。2.「夜明けに」(À l’aube)Allegreto(12/8)[B]は終始一貫して背景にピアノの流麗な音階オスティナートが流れ、朝の光、風、牧草のざわめきを描写し、牧場から角笛(ホルン)が響き、森から小鳥のさえずり(フルート)が聞こえます。後半は更に印象派の色彩豊かな響きで覆われます。3.「祈り」(Invocation)Moderato(3/4)[d]はピアノの神秘的な分散和音上に、美しい祈りの聖歌が響き、ホルンとフルートが交互に応唱を連ねます。4.「アルテミスのために」(Pour Artémis)アルテミスはギリシャ神話の狩猟、貞潔、月の女神を指し、Allegro Comodo(3/8)[Es]はロンド形式、狩猟ファンファーレが響き渡り、獲物を追い森の中を馬で駆け巡ります。2つの挿入句Poco piu lentoは森の中での休憩の一時の夢路に誘われ、最後は歓喜のファンファーレが豪快に鳴り響きます。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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