解説
D.ミヨーはフランス6人組の1人として活躍した近代フランスの作曲家で、生涯において、交響曲をはじめあらゆるジャンルの作品を書き上げました。特に室内楽に興味をもち、あらゆる楽器編成を試み、また、亡くなる9ヶ月前まで作曲を続けました。その最後の2曲(1973)が「弦楽四重奏曲 作品442」と、この「木管五重奏曲 作品443」です。翌年(1974)に生涯を閉じ、この2曲は「弦楽四重奏曲」が活躍の場ニューヨークで、「木管五重奏曲」が故郷アヴィニョンで、1975年に初演されました。この集大成となる総譜は、病床で1音、1音書き刻まれて、1ヶ月毎に各楽章を書き上げ、刻々と迫ってくる時を待つかの如く各楽章の終わりに完成日付を記しています。3楽章構成で書かれ、各楽器は自由奔放に旋律を奏でて多調性の綾を織り、神秘的です。I. GAI(1973年 7/26)、II. LENT(同年 8/15)の中間部(33〜45小節)には祈りのCHORALが書き込まれ、最終楽章はIII. ALLÈGRE(同年 9/13 ジュネーヴ)。タイトルと共に、〈妻マドレーヌに捧げる、共に過ごした50年間の良き幸せの時〉と記されました。ニュース
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