解説
ZIMMERMANN社「フルート友の会」年刊(2004)委嘱作品として書かれた愛好家向けの作品です。4つの楽章からなり、I.プレリュードDoucement 8/8は変拍子[3/8+3/8+2/8]の長閑な優しい旋律線の綾が美しい牧歌的前奏曲です。II.スケルツォ Nerveux (神経質な)2/4は一風変わった2拍子系スケルツォで、軽妙な8分音符の鼓動と16分音符、連符の流動感溢れる音階楽句のコントラストが大変に楽しい舞曲です。III.ノクチュルヌCalme(静寂)4/4は対位法的な旋律線の綾が静かに奏でられる夜想曲です。IV.ダンス8/8は近代舞踏で変拍子[3/8+3/8+2/8]によるジーグと変則的なリズムの[4/4+4/5]ギャロップが交互にロンドー風に繰り返される躍動感溢れる舞曲です。作曲者はスイスのベリンゾナに生まれ、ピアノとフルートをミラノ音楽院で、後にバーゼル音楽院でP.L.グラーフに学び、さらに作曲、理論を学びました。指揮者、作曲家として活動しながら、ルガーノ音楽院で作曲、理論を教えています。(解説/佐野悦郎)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。