解説
三浦真理氏の四重奏曲の新作で、解説には「『ティータイムにお気に入りの画集を眺めながら』というイメージで書きました」とあります。これは同タイトルのサックス四重奏曲のために書かれたものを、新たにフルート用に書き改めたもので、5番フルート(オプション)が加えられています。1.「窓辺のプレリュード」6/8は、少女が窓辺から庭に咲く可愛い花を眺める様子を、印象派風の美しい旋法と淡い和声の色彩変化で描写しています。2.「薄もやのコラール」4/4は夕暮れ時に、もやが一面にかかった風景が薄紫に染まり、清楚なコラールが思い出のように蘇って響きます。この曲は5番フルートの色彩が異なるバージョン(A or B)が選択できます。3.「夢の中で」3/4は夢で友人たちと楽しく談笑する様子を優美な旋律の流れで描いた、スロー・ワルツです。三部形式の中間部が更に3分割され、転調の対比が美しく映えます。4.「フーガとリズム」3/4は直線、円、三角形などが様々な色彩で描かれる抽象画をイメージした音楽です。シンコペーションのTuttiを合図にし、そこから新古典主義風のフーガ主題が飛び出し、軽妙な躍動感溢れるロンドを披露します。2つの挿入句は対照的にレガート旋律で優しく奏でます。(解説/佐野悦郎)ニュース
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