解説
E.ガランテはイタリアの現代作曲家、フルーティストです。ボローニャ音楽アカデミー、ボローニャ大学で学び、ミュンヘン音楽アカデミー大学院を修了しています。クラシックとジャズの融合を探求し、多くの作品に反映させています。チャッコーナはバロック時代の変奏曲「シャコンヌ(Chaconne)」を指します。2001年に息子の誕生祝いとして書かれ、曲題「Dario」はその名前と推測します。単一楽章で書かれ、主題は音列の跳躍リズムのかみ合わせで構築され、ジャジーな一種の音群によるミニマル風の四重奏曲です。まず、[H]音ベルトーンの持続音から、その上に[※A-Dis](増4度)が生まれ、シャコンヌ主題[H-A-H-Dis-H-A]が形成され、更に[※A-G-Fis-Dis-E]が加わり、終始一貫して模倣変奏され、主題を縫って軽妙なシンコペーション対旋律で絡み乱舞します。持続低音は8分音符リズム連打となり、半音階移動[H]-[B]-[A]-[As]-[G]し、次々に様々な跳躍ジャジー・リズムを構築し支えます。最後は冒頭の[H]音ベルトーンが回帰し、冒頭主題※が古代風旋律に変容されて静かに終わります。因みに、息子名[Dario]の起源は古代ペルシャ王のダレイオス1世と推測します。※冒頭主題音列[DArIo]に、父のイニシャル[E-G]が加わり刻まれたのは偶然だろうか?ニュース
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