解説
カドリーユは17世紀の4騎手が四角形で隊列を組む馬術から由来し、18世紀に男女4人が四角形で踊るダンスとなり、その後、歌劇、バレエ音楽を引用して5〜6曲に纏めた「組曲風接続曲」に発展しました。この原曲はG.ヴェルディの「3つの名歌劇」を素材にした「冗談音楽」の類で、管弦楽版を木管五重奏に編曲した一冊です。各曲の引用元は次の通りです。1. Pantaron(パンタロン)は「リゴレット」第1幕冒頭「前奏と序奏」の後半部分。2. Été(夏)は「マクベス」第2幕第3場アリア「乾杯の歌、杯を酒で満たし」。3. Poule(雌鶏)はピッコロが響き、前半は「マクベス」第1幕「行進曲」、中間部は「エルナーニ」第1幕冒頭「前奏と序奏」、後半部は合唱主題です。4. Trénis(トレニス)は舞踏家P.Trénitz(1767-1825)の考案した舞曲構成で、前奏は「エルナーニ」第2幕冒頭「序奏−角笛のギャロップ」、主題は「リゴレット」第1幕第2場のアリア「愛しい御名よ」です。5. Pastourelle(羊飼いの少女)は「マクベス」第1幕序奏後半の合唱部分。6. Finale(終曲)の前半は「マクベス」第2幕終曲の前奏、中間部は「エルナーニ」第2幕グラン・シェーナとアリアの後半部「私は老人を愛しています」です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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