解説
愉快で楽しい4曲構成の「民謡接続組曲」です。第1曲 ケリーダンス(The Kerry Dance)Vivace(6/8)[d]は19世紀のカドリーユを基にしたダンスです。前奏は民謡旋法が舞い踊り、五音階旋法のダンス主題が各パートに引き継がれ、間奏は旋法が束になり繋がります。第2曲 シェナンドー(Shenandoah)♩=60(4/4)[D]は19世紀に米国バージニア州のシェナンドー川と谷を懐かしんで歌われた貿易船の船歌で、ネイティブ・アメリカンの部族長の娘の名前とも伝えられているスロー・ダンスです。最初は美しい和声上に第1フルート(ソロ)が民謡を奏で、次は4本のフルートが束になり美しい響きを披露します。第3曲 バックス・オブ・オランモア(The Bucks of Oranmore)♩=132(4/4)[G]は持続低音[G]上に4小節毎の急速な主題を各パートが受け継ぎ即興的変奏を重ね、その後も次から次へと変奏を繰り返します。因みに、オランモアは町の名で「大いなる春」の意味です。第4曲 赤毛の小娘(The Red-Haired Lass)Vivace(4/4)[G]は有名な民謡です。第3曲と同様、軽妙なリズム上に2小節毎の民謡主題が延々と受け継がれて即興的変奏が乱舞します。(解説/佐野悦郎)ニュース
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