解説
『18の練習曲』 で知られる、左利きのフルーティスト、ベルビギエはフランス革命 (1782) 前にカデルスに生まれ、ナポレオン戴冠 (1804) の翌年にパリ音楽院に入学、J.G.ヴンダーリヒの許 (J.L.テュルーと同門) で学びました。彼の三重奏曲は3曲のセットで数多く出版されました 【Op.13: G. F. e /Op.33: G. Es. A /Op.40: F. e. D /Op.51: B. a.D /Op.62: g. A. D /Op.70: G. F. C /Op.110 etc.】。 しかし、これらの殆どは絶版となり、残念ながら現在ではこの 「作品51」 の3曲が演奏されるのみです。第1楽章はソナタ形式で、主音 [B] の持続音上に明るく爽やかな主題が二重奏で歌い、第2主題 [F] は流動感ある音階旋律が各パートで絡み合い、美しい綾を成します。第2楽章は3部形式 [F] で時計の様な規則的なリズムに乗って楽しく踊りまた歌います。第3楽章はロンド形式 [B] で急流の様に技巧的に流れます。(解説/佐野悦郎)ニュース
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