解説
ゴーベールは、タファネルと共に、フランス近代のフルート界には忘れることのできない人です。彼は、フルート以外に、指揮と作曲の分野でも大変活躍しました。この曲は、リサイタルのアンコールとしてよく演奏されますが、もともとは、医学アカデミーのBucqu-oy博士に捧げられているのでアマチュアのフルーティストのために書かれたのではないかと思われます。ピアノのアルペッジョに乗って歌い出されるフルートの旋律は、滋味深い情緒を湛えています。この曲は、フルート・パートもピアノ・パートもテクニックの上で困難なところはありませんが、味わいの深さを出すには、やはり人生の年輪 (?) が必要とされるようです。ゴーベール自身やモイーズの演奏がLPに復刻されていますので、聴いてごらんになるとよいと思います。(解説/三上明子)ニュース
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