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フランス近代の作曲家であるF.シュミット (1870-1958) の古典的な4楽章構成で書かれた傑作 『フルート四重奏曲 (op.106) 』 (1949) です (難易度最上級)。緩徐楽章は響きが大変美しく魅力的であり、作曲の師であるJ.マスネの後期ロマン主義の感情と、師G.フォーレの近代フランスの色彩とが共存する音楽になっています。作曲年代は終戦間近な (ノルマンディー上陸作戦の年) 1944年から着手して終戦後の1949年に完成されました。ほぼ同時期 (1943-8 )に並行して着手された 『サクソホーン四重奏曲 (op.102) 』 も同様に戦後の同族木管楽器の室内楽作品の元祖であり、両者ともにそれ以降の多くの作品に影響を与えた重要な 『四重奏曲』 として位置付けられています。勿論、今日多く演奏される 「フランス近代フルート四重奏」 の数々の名曲、E.ボザ、P.M.デュボワ、J.リヴィエ、P.モーリ ス等の源泉であり、この源から流れ出た同族楽器の室内楽が戦後50年に今日の隆盛を築き本流となったことは言うまでもありません。(解説/佐野悦郎)ニュース
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