解説
『Alla Rustica』は「田舎風、素朴な」を意味し、自由なファンタジーの形式で書かれています。1964年5月18日、スペインのバルセロナでJ.カスタニエ(Fl.)とE.フォンタン(Hp.)により初演されました。この曲は独奏用(Fl.Hp.)の作品として書かれ、10年後に「2nd.Fl.パート」が書き加えられました。序奏部Adagioは自由なスペイン風の長閑な美しい牧歌の応答[2Fl.]からはじまり、ハープの伴奏にのり牧歌を交互に奏で、徐々に舞踏のリズムに変化し、また同調して、Allegro apertoの軽快な田舎舞曲に変身して行きます。ジョリヴェ特有の激しく短い装飾音を伴った軽妙で半音階的な舞踏主題は「ソナチネ(Fl.Cl.)」の舞踏主題と類似しており、それが各パートで交互に変化を繰り返しながら高揚し、終結部は急速な楽句で駆けめぐり舞踏の断片を繰り返し、最後はその主題断片が拡大され曲を閉じます。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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