解説
I.シェコフ (1942- ) はブルガリアの首都ソフィア生まれ、ソフィア音楽院で学んだピアニスト兼作曲家です。祖国で創作活動を開始した後にドイツに移り住み (1890年以降)、ここで多くの室内楽作品の創作に取り組んでいます。この 『コンチェルティーノ』 は 「フルート友の会」 のために書かれた年刊 (1994) 委嘱作品であり基本的な3楽章構成の 『小協奏曲』 [中・上級用] で、その豊かで魅力的・和声的な響きが特徴的です。第1楽章は線と線が綾をなし、神秘的で美しい色彩感を表現しています。第2楽章は4本一体になって和声上に歌うアダージョ旋律が映えます。第3楽章は半音階的旋律が躍動するリズム上を勇敢に突進してゆきます。解説文の、シェコフ自身のコメントを要約すると 「この小協奏曲は色調構造の特徴を保有している、その色彩・音響効果を演出している多くの和声 (和音) は多調 (性) である。主題の質感、つまり各4パートの重要性は均等に展開されている。・・・・(後半略) 」 と記述されています。ちなみに 『序奏とロンド (4Fl) 友の会1988年刊』 もI.シェコフの作品です。この曲と共にご活用下さい。(解説/佐野悦郎)ニュース
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