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「ソナタ ト長調」は、1746年にロンドンで出版業者ウォルシュにより編纂された「レオナルド・ヴィンチと他のイタリア作曲家による12のソナタ集」第2番として出版されました。この時、既にヴィンチの没後16年も経っています。ウォルシュは、ヘンデルのフルート・ソナタなどの海賊版を出版したことで名を知られた人物です。当時のロンドンでは、公開音楽会、楽譜出版が盛んに行われ、売れ筋を求めてアマチュア向けの楽譜が多く出版されていました。ヴィンチのソナタもこの流れを受けて出版されたのでしょう。ヴィンチは、スカルラッティの後継者としてナポリで活躍した作曲家です。レオナルド・ダ・ヴィンチと名前が似ていますが、別人です。オペラ、オラトリオ作品が多く残されています。 「ソナタ ト長調」は次の5楽章から構成されています。Siciliana. andante / Allegro / Aria. cantabile / Gavotta. vivace / Menuetto. “Il Gusto Italiano” – Menuetto. “Le Goût François” 全体にフルートののびやかな持ち味が生かされ、通奏低音との気の合った会話を思わせます。バスの動きはシンプルで、次の時代の様式を目指しています。メヌエットはイタリア風とフランス風を対比させて三部形式になっています。18世紀半ばの余裕ある市民の楽しみをうかがわせる作品です。 (解説/三上明子)スタッフより
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