解説
マクマイケルはミシガン大学出身の女流作曲家・ピアニストです。題名は、新約聖書マタイによる福音書から「地の塩、世の光」の引用で、現代社会への戒めと考えられます。「各楽章の標題は美しいオクラホマの歴史的な自然、政治、人柄、文化を表現した言葉」(作曲者)で、第1楽章「静けさ」美しい自然を描いた前奏に続いて、民謡風なワルツが変奏展開されます。第2楽章「狂暴性」躍動的なサルタレロ風のリズムに不気味な4度(5度)音程の響きが迫り、中間部は風、竜巻の描写です。第3楽章「繁栄」前半が愉しい躍動感のUp Tempo「JAZZ」で、後半は古く懐かしいSwing「Slow JAZZ」。第4楽章「不正行為」は神秘的なAFlソロで始まり、1st-Fl.が加わり、不穏な波のうねりが不気味に重なり、激しく交錯し、中間部からモティーフは一体化し和声的に美しく平穏に戻ります。第5楽章「大胆不敵」3部構成のワルツで流麗に旋律が流れ、中間部では上下の起伏の大きい波状音形が行き交います。(解説/佐野悦郎)ニュース
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