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ムラマツ・フルート・レッスンセンター講師による
~おもひでの名曲~

Memories Of You

Vol.3 大西 圭子 先生

J.S.バッハ
管弦楽組曲(序曲)第2番

J.S.バッハは、フランス風序曲形式で「4つの序曲(管弦楽組曲)」を作曲しています。
第2番は、フルートを独奏楽器として協奏的に用いた曲で、第3番の第2曲、通称「G線上のアリア」と同様、一般的にも大変親しまれています。
この曲が、私にとって、音楽人生の節々に登場する思い出の曲です。
第2番は、荘重な導入部を持つフランス風序曲の後に、ロンド・サラバンド・ブーレ・ポロネーズ・メヌエット・バディヌリの舞曲が続く組曲です。バッハの名作が多い、ロ短調で書かれています。

「ポロネーズ」は、小学校低学年の鑑賞曲でしたので、同じく鑑賞曲だった「アルルの女のメヌエット」と同様、私が初めて意識して聴いたフルート作品でした。この2曲は、幼い私にフルートという楽器への強い興味をもたらしました。

フルートを始めて間もない中学1年生の時に、「ブーレ」をアンサンブルコンテストで演奏し、初めて音楽で賞状をもらいました。でも当時は、同じ組曲の中の曲だとも知らず、頂いた講評の中にあった「アーティキュレーション」という言葉も、技術のことかな、ぐらいにしか感じていませんでした。ただただ、フルートを吹くことが楽しくてしかたなかった頃の話です。

時は流れ、音楽大学を卒業し、拠点を名古屋に移して、プロとしての活動を始めました。当時は、小編成のアンサンブルでの学校公演が多く、鑑賞曲だった「ポロネーズ」を、何十回と演奏させていただきました。また、「ポロネーズ・バディヌリ」の2曲は、認知度が高い名曲として、色々な演奏場所で演奏する機会がありました。もちろん、この頃には、デュナーミク、アーティキュレーション、テンポ設定など、楽譜には詳しく書き込まれていない要素を工夫しながら演奏するようになっていました。演奏における、知識やセンスの大切さを痛感していた頃の話です。もちろん、その思いは現在まで続いています。

数年後、恩師である宮本明恭先生の独奏で、この曲を名古屋で聴く機会があり、深い感動と感銘を受けました。そして、とうとう10年ほど前に、新イタリア合奏団と全曲を演奏する機会に恵まれました。早速、アドヴァイスをいただこうと先生にお電話すると、最初に聞かれたのは、「その合奏団は、北イタリアか南イタリア、どっち?」というもの。知識不足の私は言葉につまりましたが、演奏スタイルの重要性を感じた問いかけでした。レッスンでは、デュナーミク、アーティキュレーション、テンポ設定、バランス、ブレスなど、沢山のアドヴァイスをいただきました。そのおかげで、合奏団との演奏は、本当に楽しいものでした。「序曲」で初めてフルートソロが出てきた時の感動は忘れられません。終曲「バディヌリ」の持つ意味も、吹きながら感じることできました。

この曲に出会ってから、もう半世紀近くなりますが、どの年代の私にとっても意味があり、素晴らしく魅力的な曲です。まさに、「おもひでの名曲」です。

<楽譜のご案内>

楽譜ID:12359

管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067

出版社:BARENREITER

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ONISHI KEIKO
大西 圭子 先生 名古屋教室 木、土曜日クラス

国立音楽大学卒業。川上啓子、三村園子、宮本明恭、酒井秀明の各氏に師事。T.ワイ、P.マイゼン各氏のマスタ-クラスを受講。第6回静岡県音楽コンク-ル高校管楽器の部第1位。東海三県を中心にソロ、室内楽、オーケストラにおいて演奏活動を行っている。
現在、名古屋音楽大学、同朋高校音楽科、愛知県立明和高校音楽科講師、ノアール木管五重奏団、日本フルート協会代議員、名古屋笛の会会長。ムラマツ・フルート・レッスンセンター講師。

※プロフィールは、掲載時のものとなります。最新情報につきましては、こちらよりご確認ください。

Vol.4 野原 千代 先生(次回掲載予定)