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クーラウに関する資料を読んでいたら、「フルートのベートーヴェン」 と位置付ける記事がありました。フルートのための作品を数多く作曲し、ベートーヴェンと親しく交友していたクーラウにふさわしい呼び名かも知れません。ピアノを習った人は必ずと言っていいほど、クーラウのソナチネを弾きますが、これも同一人物によるものです。「序奏とロンド」 作品98は、クーラウの作品の中で、よく演奏される曲です。「序奏」 (マエストーソ) は、ピアノで荘重に始まり、フルートのカデンツァ風のパッセージを経て、幻想的に展開します。「ロンド」 は、フランスの作曲家ジョルジュ・オンスローのオペラ 「コンポルトゥール」 の合唱曲を主題にしています。哀愁を帯びたこの主題は短調と長調に変化を交えながら、次々に現われる中間主題と絡み合い、ヴィルトゥオーゾな面も発揮できるように配慮されています。古典派からロマン派に移りゆく頃の作品、現代の私たちから見ると、古めかしい曲に見えますが、クーラウなりの職人風の工夫が各所に見られます。それを見付けだし、どう表現したらよいか考えると演奏が生きてくるでしょう。(解説/三上明子)ニュース
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