解説
この曲は1992に書かれた演奏会用作品で、特徴的なタイトルが添えられた4曲から構成されています。I.「陽気に」は累積4度の主題動機からなり、ピッコロと軽快な太鼓連打のリズムに合わせて、プロヴァンス風の民族舞踏を愉快に楽しく踊り、中間部は哀愁のワルツを舞います。II.「遺跡への道のり」は太古に思いを馳せ、一歩一歩と道のりを歩む中、低音域のオスティナートのリズムに乗って、美しく悲しげな民謡風古謡を歌い、突如中間部では激しく躍動し、歴史を語ります。III.「遠方」は序奏に続き美しい牧歌主題が彼方から聞こえ、風光明媚な自然を爽やかに情景描写した小品です。中間部は不穏な響きの後に、軽快な舞踏となります。再現部主題ではハーモニックス音が駆使され臨場感を盛り上げています。IV.「ピエロとオーギュスト」は幾何学模様のコミカルな種々のリズムが組み合わさって道化師がダンスを踊り、中間部ではワルツに変わります。再現主題は激しくリズムを連打し、最後はコーダの中に入り乱れ、半音階的上行音階で曲は終わります。(解説/佐野悦郎)ニュース
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