解説
L.von カルはギター奏者であったことから、この楽器との組み合わせによる室内楽作品が大半を占めます。中でもフルートとギターとの 「セレナーデ」 「ノットゥルノ」 は数多くあり、約40曲にも及びます。反面、フルート重奏は比較的少なく、二重奏曲 【Op.1, 4, 7, 60】、三重奏曲 【Op.2 [D], 31 [e], 41 [D] 】 等が作品目録から確認できます。この貴重な『セレナーデ ニ長調』は、当時流行したディヴェルティメントと類似した様式で書かれており第1楽章は元気な行進曲( 2/2)第2楽章はロンド風の軽快な主題 (6/8)第3楽章は長閑な美しいアダージョ (3/4)第4楽章は典雅なメヌエット (3/4)第5楽章は優美なアダージョ (2/4)終曲の第6楽章は愉快なポロネーズですカルはチロルの裕福な家柄の出身でウィーン宮廷の会計局で出納係を務めながら、作曲家として、当時流行の室内楽作品を残しました。(解説/佐野悦郎)ニュース
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