解説
P.カミュ(1885-1948)の『12の練習曲』はPh.ゴーベールがパリ音楽院の教授として迎えられた1920年に作曲され、彼に捧げられました。カミュはフレンチ・スクールの大家たち、H.アルテス、P.タファネル、A.エネバンがパリ音楽院教授を継承した全盛時代を過ごしており、その音楽の美しさは彼の《シャンソンとバディネリ》が示す通りです。『12の練習曲』は、この時代の新しい音楽の要素、演奏技法を包含するものであり、近代フランスの作曲家たち、例えばG.フォーレの《ファンタジー》に見られるような演奏技術が網羅されたフランス近代基本技術奏法練習曲で、各課に奏法別に練習標題が指定してあり、大変に重要な書です。(Pf.伴奏 ad libitum)(解説/佐野悦郎)ニュース
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