商品について
収録CD検索結果画面はこちら解説
フランスの近代・現代の作曲家による 『練習曲』 は彼以外にも、E.ボザ、P.カミュー、P.M.デュボワ、J-M.デュファイ etc.が知られています。それらは、今世紀における音楽の様式、形式の多元性 (印象主義、新古典主義、表現主義、12音主義) に対処する為の 近代・現代音楽練習曲』 であり、これらの様式の音楽を演奏する上で重要な提言を与えてくれます。その観点から捉えれば、現代フランスの作曲家、J.カステレード (1926- ) の作風は伝統的な形式、様式による新古典主義傾向が強く、その典型的な作風は 『組曲形式によるソナタ』 (Fl. & Pf.) が示す通りであります。『12の練習曲』 (1962) はこれらの作品を演奏するにおいて必要な種々多彩な基本技術練習が網羅されており、上級の [新古典主義的技術練習曲] として大変重要視されています。練習曲全体の内容は各課ごとに特徴づけられ、《変拍子のリズム》 《連続4、5度音程のモチーフ》 《瞬時の転調》 等、新しい音楽の素材、要素を多く包含した12曲から構成されています。その中でもNo.8は有名で四重奏曲 『笛吹きの休日』 の3楽章から美しい旋律 『夢見る笛吹き』 が流用されており象徴的です。(解説/佐野悦郎)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。