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この協奏曲は、1934年2月、マルセル・モイーズのフルート、フィリップ・ゴーベールの指揮、パリ音楽院管弦楽団によって初演され、モイーズに献呈されました。この時期は、イベールが最も盛んに創作を行っていた頃で、1歳年上のモイーズも演奏家としての絶頂期だったので、この両者の結び付きによって、この名曲が生まれたのでしょう。イベールは、パリ音楽院で作曲を学び、第一次世界大戦で海軍士官を経験した後、ローマ大賞を受賞して、ローマへ留学しました。代表作の一つ交響的組曲 「寄港地」 は、海軍時代の印象から構想を練って作曲されました。イベールの作風には、才気煥発に洒脱さあふれる面と、深い気品をたたえた面とが見られますが、どの作品にも、知性のひらめきと優雅さ、パリジャンらしい新鮮な感覚の冴えがあふれています。第1楽章 アレグロ :ソナタ形式により、対照的な第1・第2主題を無駄なく使いこなして、構造的にもゆるぎのない楽章となっています。第2楽章 アンダンテ :フルートの抒情性を最大限に引き出し、後半のソロ・ヴァイオリンとのかけあいの美しさは特筆すべきもの。第3楽章 アレグロ・スケルツァンド :サルタレロ風の活気と、ジャズの抑揚、そして中間部の異国情緒の結合が素晴らしい効果をもたらします。(解説/三上明子)ニュース
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