商品について
KV301:収録CD検索結果画面はこちら解説
モーツァルトはクラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタを幼少期からほぼ全創作期間に及んで作曲しています。1777年、ミュンヘンで入手したヨーゼフ・シュスターの二重奏ソナタ6曲の楽譜から、2つの楽器を同等に交替して扱うアイディアを得たモーツァルトは、12年ぶりにこの分野の作曲を手がけることにしました。1778年、マンハイムにおいてKV 301, 302, 303, 305、1778年夏、パリにてKV 304, 306を作曲し、同年パリで6曲まとめて作品1として出版しています。 ソナタ ト長調 KV 301は、自筆譜によると、当初、フルートのために書き始められ、後で考えが変わって、ヴァイオリンのための作品となった曲です。フルートの作品を依頼していたドジャン、もしくは友人のフルート奏者ヴェンドリングを想定していたのかもしれません。第1楽章の第1主題がさわやかにフルートで始められる出だしこの曲の性格をよく表しています。第2楽章も3部形式の中間部に短調の美しい対比が見られ、全曲を通じて2つの楽器の洗練された使い方が見られます。確かに、フルートで吹き進むうちに、ヴァイオリン的な語法と音域で書かれているため、フルート的な発散は少ないかもしれませんが、ヒュンテラーの校訂は原曲の形をよく伝えています。(解説/三上明子)スタッフより
スタッフのおすすめ楽譜掲載中ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。