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南米アンデス山脈の高原地はインカ文明の発祥の地、古代よりアイマラ族が、ティティカカ湖の周辺で農耕生活を営んできました。第1楽章 このアンデスの大自然の田園風景を楽しく、コミカルに歌う牧歌が第1楽章 『ボリヴィア』 です。ギリシャ領、エーゲ海最大の島で南部に位置するクレタ島は、ギリシャ文明の先駆となるミノス、ミュケナイ文明が紀元前に栄え、ここで地中海式農業が営まれ、不毛の荒地に牧羊地帯が広がり、この耕地は海岸まで押し寄せています。第2楽章 『クレタ島』 は壮大な古代遺跡都市、クノッソス神殿の廃墟を背景に響き渡る讃歌が古代の栄華を物語ります。イタリア領、地中海で最大の島、シチリア島は [古称] トリナクリア (Trinacria) 島と呼ばれ、紀元前の古代より多くの民族により支配された島です。北部はエトナ火山がそびえ、平野は狭く、南部は 《収穫の女神デメテルの国》 があり、古代より丘陵で地中海式農業が行なわれました。南海岸沿いの耕地には 《アグリジェントの神殿の谷間》 をはじめ、古代ギリシャ都市の遺跡、神殿が素晴らしい景観を覗かせています。第3楽章 『シチリア島』 を歌う古代舞曲 (サルタレロ) は太古の夢が現実の世界に急速に押し戻される思いです。いずれの 「牧歌」 も古代文明からの歴史を辿り、その栄枯盛衰を物語る 『3つの牧歌』 と自分自身、勝手に解釈しています。トマジ (1901-1971) はコルシカ系の現代フランスの作曲家で、『牧歌』 をテーマにした作品が多くあり、それは作曲者の理想郷であり、心の故郷であるのだろうか?それは何処にあるのだろう?見付けてください・・・・・(解説/佐野悦郎)スタッフより
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