スタッフのおすすめ「フルートアンサンブル」(3本フルート)

このコーナーでは、ムラマツのスタッフが、長年の経験から「これは!」と思う楽譜を、その目的や内容の解説付きでご紹介します。
定期的にご紹介する楽譜を更新して行きますので、皆様の目的に応じた「使える」楽譜が見つかることと思います。

結婚式にもおすすめ(3Fl)

この曲は200曲以上あるバッハのカンタータの中でも特に有名なものの一つです。もともとカンタータ140番「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」の第4曲として作曲され、後にオルガン独奏用の「6つのコラール(シュープラー・コラール)」の第1曲にも編曲されています。
カンタータの基礎となっているコラールには、フィリップ・ニコライという作曲家が作曲した古いコラールが用いられています。
タイトルの「目覚めよと呼ぶ声あり」は、聖書の中にある、花婿を迎える準備をしている乙女達の物語の中で、愚かな乙女達に「目を覚ませ」と呼びかける言葉からつけられています。 穏やかな美しい曲で、流れるようなオブリガートの上に、喜びのコラールが歌いあげられます。 婚姻の喜びを歌う内容から、結婚式での演奏にもおすすめです。
【中級者向け】 演奏時間:約4分 (NI)

フルート3本でもベートーヴェンできます!(3Fl)

古典派のフルート作品は元々数が少なく、さらに作曲家はあのベートーヴェン!ということで、とても気になる曲ではないでしょうか。2020年はベートーヴェン生誕250年のメモリアル・イヤーでもありますので、是非挑戦して頂きたいと思います!
原曲は「2本のオーボエとイングリッシュホルン」の為に書かれた作品で、以降、「2本のヴァイオリンとビオラ」にも編曲され、さらに「3本のフルート」となりました。現在では様々な出版社から楽器を変えて出版されており、クラリネットやファゴットといった木管楽器のみならず、トランペット、ホルン、トロンボーンの金管楽器によるアンサンブルでも演奏できるそうです。
曲は古典派らしく美しく整った作品で、それぞれのパートはあまり難しくはありませんが、基本的な和音、リズム、音楽形式がアンサンブルとして響いたときに優雅な輝きを見せます。4楽章から成る大曲で、全て演奏すると20〜25分くらいになります。演奏会のメインの曲としてもお使いいただけそうです。原曲の「2本のオーボエとイングリッシュホルン」はC-durですが、ご紹介するKossack版はD-durで書かれています。そして、パート譜とスコア付きでおススメです!
1楽章 Allegro
2楽章 Adagio cantabile
3楽章 Menuetto : Allegro-Scherzo
4楽章 Finale : Presto
【中級者向け】演奏時間:約24分(U)

3本フルートのアンサンブル(3Fl)

ベルトミューは、作曲の他に詩人や劇作家としても活躍したフランスの作曲家です。 フルートアンサンブルの曲も「アルカディ」や「猫」の代表作があります。その中で今回紹介しますのが、フルート3本の4つの小品です。1楽章「メヌエット」2楽章「ジーク」3楽章「リモーネ」4楽章「ハンガリア」となっており1曲1曲が短く、綺麗で可愛らしい曲です。是非、演奏してみてください。
【中級者向け】 演奏時間:約5分 (N)

教材に最適な三重奏です(3Fl)

作曲者のJohn Clinton(1809〜1864)は、アイルランドで生まれ、ロンドンのロイヤル・アカデミーでCharles Nicholsonのもとでフルートを学びました。フルート奏者、作曲家としての他に、フルート製作者としても活動したようです。
作品のほとんどが現在は手に入らなくなっていますが、このたびフルート三重奏が出版されましたのでご紹介します。
T.Andante- Allegro brillante、U.Menuetto Allegro –Trio、V.Romanza Andante semplice 、W.Finale Allegro moderato の4楽章からなり、全体に平明で明るい響きの聞きやすく美しいメロディが特徴です。難易度もそれほど高くありませんので、アンサンブルをこれから始めたい人の教材にもいいでしょうし、発表会でも使えそうです。ロマン派のフルート曲は少ないので、レパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
【中級者向け】 (T)

楽しくフルートアンサンブル3重奏(3Fl)

この曲は数十年前から出版されておりますが、作曲家について調べることは出来ませんでした。この出版社から出ている楽譜はアメリカで学生の為の吹奏楽、副教材として出版されている楽譜が多く見られます。多分、この曲も初級者用に作曲されたと思われます。アメリカ民謡でよく知られている「アルプス一万尺」や「Mary's a Grand Old Name」などが、楽しくメドレーになっています。行進曲風に明るく、元気にアンサンブルを楽しんで下さい。
【初級者向け】 演奏時間:約1分 (K)

春のおすすめ(3Fl)

ゲルハルト・ドイチュマンは1933年生まれの、ドイツの教育者・作曲者です。この作品は、ドイチュマンが教師を務める学校の、フルートが上手な3人の女生徒を「三美神」とイメージして作られました。
「三美神」とはローマ神話に登場する女神で、それぞれ愛、慎み、美を司っており、ボッティチェリの「春(ラ・プリマベーラ)」などに描かれています。
第1曲Aglaia(アグライア:輝き)は、はっきりとしたリズムとファンファーレのようなメロディが特徴的です。第2曲Thaleia(タレイア:花の盛り)は、第2、第3パートの柔らかい上行形半音階の上で、第1パートが表情豊かに歌います。第3曲Euphrosyne(エウフロシュネー:喜び)は、3つの異なるリズム・パターンを用いた陽気なファンファーレのような楽章です。
【初・中級者向け】 演奏時間:約5分20秒 (I)

多くの作品の中から一曲(3Fl)

フランソワ・ドヴィエンヌはフランスのフルート奏者、ファゴット奏者、作曲家で初代パリ音楽院のフルート科教授でした。約300曲のなかでほとんどが管楽器のために作曲されました。優雅な旋律様式から「フランスのモーツァルト」とも言われております。 今回もこの曲をレコーディングした時の注意点について、東京フルート・クヮルテットのメンバーで武蔵野音楽大学、聖徳大学講師の高久 進さんに書いていただきました。どうぞ、お役立にたててください。
【中の上級者向け】 演奏時間:約12分 (Y)(K)

ドヴィエンヌの作品は、基本的には単一の旋律線と伴奏からなっています。旋律は古典様式で優雅で気品があり、また同時に演奏者の技巧を誇示するための部分が挿入されている点も見逃せない魅力となっています。対位法的な技法や主題の展開がほとんど見られないため非常にわかりやすいシンプルな作品構造となっていて、ドヴィエンヌが万人に愛される所以です。
この第5番ト短調はOp.19の中で唯一短調の作品で、1・3楽章のフランス革命前夜を思わせる激しい主題と華々しく技巧的なメロディー、また2楽章の声楽的な息の長いフレーズはフルート三重奏の魅力を遺憾なく発揮させてくれるものとなっています。
インターナショナル版にスコアがついていないのでコサック版を購入してみたところミスが多く残念でしたが、スコアーとして充分役立ってくれました。ただこの二つの譜面には音やアーティキュレーションなどの違いがあり、録音に際してはひとつずつ検討して最適と思われる選択をしました。一番困ったのは1楽章126小節目の2番フルートのAに付いたトリルの音です。HにするかBにするか本当に悩みましたが結局Bで演奏することとしました。演奏者としてのドヴィエンヌが前面に出てしまい譜面を書き残すということに対して深く考えていなかったのかもしれません。いずれにしても演奏後のさわやかさは格別のものがあります。フルート三重奏の名曲が少ない中で重要なレパートリーであると思います。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

HAPPY BIRTHDAYで辿る音楽史(3Rec.)

個性豊かな変奏曲のご紹介です。
ソプラノ&アルト&テナー・リコーダーの編成の楽譜ではありますが、いずれのパートも【inC】で書かれているので、フルート3本でもお楽しみいただけそうです。
お馴染み「HAPPY BIRTHDAY」のテーマから始まり、グロリア・コラール、平行オルガヌム、フレスコバルディ、バッハ(B-A-C-Hのモチーフ入り)、モーツァルト(まるでモーツァルトのソナタのようです)、ベートーヴェン(交響曲第5番風、他に比べて長いのがミソです)、ブラームス(聞いたことのある三連符…)、エルガー(威風堂々とミックス)、ブルックナー(いわゆるブルックナー・ユニゾン)、シュトラウス(ウインナ・ワルツ!)、ヒンデミット、ストラヴィンスキー(一瞬ペトリューシュカが顔を出すような…)、ジョン・ケージ(十二音技法を用いた衝撃のHAPPY BIRTHDAY)、ディキシーランド(ノリノリスイングでどうぞ)の14の変奏曲が並びます。
演奏時間や状況に合わせて好きに組み合わせてご使用いただけますし、順に全て演奏するとクラシック音楽史を辿ることができます。演奏者も 聴き手も楽しめる一曲です。
(AN)

まずはアンサンブルに慣れましょう!(3Fl)

フルートアンサンブルをやりたいけれど、何から始めればいいの?
フルート合宿にいいアンサンブルはないかしら?
沢山のアンサンブル楽譜から選ぶのは大変です。今回おすすめするのは、フック作曲のフルート三重奏。
ジェイムズ・フックは1746年、イギリスの東部ノリッチで生まれました。同じ時期に活躍した作曲家にはモーツァルトやベートーヴェンがいます。18世紀後半から19世紀にかけて作曲されたフックの作品は、学習者はもちろん、初めてアンサンブルをされる方たちにも取り組みやすい作品です。
この作品は、それぞれ1曲が4分〜5分程度とあまり長くなく、急緩急の三部形式になっています。全部で6曲収録されており、フルートが三人集まれば気軽にアンサンブルが始められます。主なメロディーは1stが演奏し曲を引っ張っていきます。ローテーションしながら違うパートも演奏するとアンサンブルの幅が広がりますね。
合宿や部活動の仲間とフルートのハーモニーをこの1冊でお楽しみ下さい。
(TO)

新刊案内(3Fl//2Fl.A-fl)

シャルル・ケックランという名前は聞いたことがあっても曲をすぐに思い浮かべる人は意外と少ないのではないでしょうか。生涯に作品番号付きのものだけでも226もの曲を作っていますが、生前でもどちらかというとフォーレやドビュッシーの作品のオーケストレーションをした編曲家、和声法や対位法に関する著述家、教育者としての知名度のほうが高かったようです。
フォーレに師事し、パリ音楽院ではラヴェルと同級で、サティとは固い友情で結ばれ、フランス六人組とも交友があり特にプーランクは弟子であった…と、ケックランの交友関係を眺めるだけで19世紀末から20世紀中ごろまでのフランス音楽史をたどることができるでしょう。
作風は幅広く無調のものに挑戦したりしていますが、メロディの美しさが目立つ穏やかな曲が多いようです。カテゴリーもピアノ曲、歌曲、室内楽曲、管弦楽曲と多岐にわたります。ただ、上に名前が挙がったような綺羅星のごとき同時代の作曲家に比べ、強烈な個性という点で弱かったのが、作曲家として印象が薄かった原因かもしれません。しかし近年、2017年の生誕150年を機に見直されつつあり、楽譜やCDの発売が続いています。
ご紹介するディヴェルティスメントは1924年に作曲され、37年にマルセル・モイーズらにより初演されました。
3楽章からなり、小節線のない神秘的で幽玄な響きの第1楽章「Tres calme (静寂)」、一転して快活な第2楽章「Allegretto quasi Andante」、第3楽章「Final」は絡み合うメロディが面白く最後は第1楽章のメロディに戻って静かに幕となります。透明感のあるきれいなメロディが魅力的な隠れた名曲です。
これまできちんとした楽譜が出版されていませんでしたが、このたび全面的に校訂されたスコアが出版されました。(パート譜は出版社HPよりダウンロードできます。)
なお第3パートをクラリネットで演奏することもありますが、この楽譜ではアルト・フルートとなっています。
これを機会にケックランのほかのフルート作品にも触れてみてはいかがでしょうか。
【中・上級者向け】 演奏時間約8分(T)

アンサンブル力を高めよう!(3Fl)

カスパール・クンマー(1795-1870)は、オーストリア出身のフルーティスト・作曲家で、フルート二重奏、三重奏やフルートを含む室内楽作品を残しています。クンマーといえば、フルートとピアノによる「庭の千草による変奏曲」が有名で発表会などでも良く取り上げられるので、演奏したことのある方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「三重奏曲 作品24」は明るく快活なリズムと、ロマン派らしい美しいメロディーがよくまとまっており、アンサンブルの基礎を学ぶにはちょうど良い作品です。フルート3本の響きを丁寧に作り上げて、アンサンブル力を高めましょう!
T.Allegro moderato U.Adagio sostenuto V.Allegro(RONDO)
【中級者向け】 (B)

アンサンブル特集「3本でも!30本でも!300本でも!」 (3Fl)

モンテイン(1920〜2013)はアメリカ出身のピアニスト、作曲家です。5歳より作曲を始め、ソロの作品からバレエ、オペラなどの作品も多数残しています。1959年には「ピアノ協奏曲NO.1」でピューリッツァー賞を受賞しており、アメリカでは有名な作曲家の一人です。日本では「ピッコロのためのソナタop.61」がコンクールの課題曲になり、知られるようになりました。まだまだ出版されていない作品があるようで、フルートのための作品も少しずつ出版されるようになってきました。
今回ご紹介する曲の1曲目は、彼の「ソロフルートのためのソナタop.24」の第1楽章を三重奏にしており、テンポ表記にはQuestioningと書かれています。出だしのモチーフも何かを尋ねるような、何かを問いかけるように聞こえます。機会があればソロの曲にも挑戦してみてください。2曲目は3/4 Song、3度で動く旋律が印象的で、中間部に向かって盛り上がっていきます。その後、再び3度で動く旋律からpppに向かって静かに終わります。3曲目は12/8 Scherzo、軽快なリズムによって最後まで一気に進みます。3人の呼吸をぴったり合わせることが重要です。
編成には、フルート3本でも!30本でも!300本でも!と書かれています。近、現代の作曲家ですが、特殊奏法もなく特殊管(H管が必要です)もありません。機会があれば大人数のアンサンブルで挑戦してみてはいかかでしょうか。
【中級者向け】(TO)

3人の名人(3Fl)

L.de ロレンツォは1875年にイタリアで生まれ、のちアメリカで活躍したフルーティスト兼作曲家です。全曲を通じてとても技巧的で、まるでカデンツァの連続!!です。タイトル通り、まさに“3人の名人”といった感じの曲です。特殊奏法などはありませんが、速度標語が数小節ごとにかわっていたり、accel.やrall.が数多く出て来たりするため、合わせるのも少々やっかいです。スコア付きで、第1・第2パート譜は譜めくりを考慮して見開き3ページになっていますので、使いやすい楽譜になっていると思います。フルート三重奏曲で最も難しい曲と言っても過言ではないでしょう。演奏会のプログラムや、コンクールなどにいかがでしょうか?
演奏時間:約9分 (I)

新刊紹介(3Fl)

作曲者のフランソワ・ナルボーニは1963年生まれのフランス人で、ジャズの打楽器奏者として音楽活動をスタートした後、映画音楽や、電子楽器を使った前衛音楽などの作曲に携わっている、注目される現代作曲家のひとりです。
ドビュッシーの「シランクス」といえばフルート吹きなら知らない人はいないと言っていいフルート独奏の名曲です。この曲をトリオで? 不思議に思われる方も多いでしょう。トリオといっても、ハーモニーをつけて厚くするのではなく、まるでエコーのように三声が響きあい、旋律が後を引く、まさしく“共鳴”する不思議なトリオです。静謐で神秘的な音楽は確かにドビュッシーの「シランクス」なのに、とてもコンテンポラリーな新しい作品に生まれ変わっています。
トリオの演奏会の幕開けなどにもいいかもしれません。ぜひ演奏してみてください。
【中上級者向け】 (T)

楽しくフルートアンサンブル3重奏(3Fl)

シェコフはブルガリアの首都ソフィア生まれで、ソフィア音楽院で学んだピアニスト兼作曲家です。1980年にドイツに移り住んで活躍しております。
1.AM SEE 湖にて 2.STRASSENMUSIKANTEN 辻音楽師(ピエロ) 3.NACHT AUF DEMBERG 山の夜 4.KERUSSELL  回転木馬 5.DIE SPRINGRUNNE 噴水
上記の楽章は、週末の楽しい情景が次々と目の前に浮かんでくるような曲です。コンクール向きでは無いかもしれませんが、大変聴きやすく、楽しめると思います。レパートリーにぜひ加えてみて下さい。
【中級者向け】 演奏時間:約8分 (K)

東京音頭!?(3Fl)

アレクサンドル・チェレプニン(1899-1977)はロシア出身の作曲家、ピアニストです。 作曲家で指揮者であった父のニコライ・チェレプニンの影響で、幼少期から音楽、オペラ、バレエ、さらに画家や彫刻家など、様々な芸術に囲まれて育ちました。
ロシア革命でフランス(パリ)に亡命、その後、中国、日本、アメリカでも活躍しました。 日本に訪れた際には若い作曲家たちと交流し、日本人作曲家奨励のための『チェレプニン賞』を制定、日本の音楽界にも大きな影響を与えました。
『トリオOP.59』は中国・日本に滞在していた1934年から1937年の後、1939年に書かれた作品です。日本で昔から親しまれているリズムや音階が使われ、やさしく、どこか懐かしいメロディーに心が和む小品です。『東京音頭』とも呼ばれているようです。私たち日本人であれば、チェレプニンが目指す曲のイメージがすぐに掴めるのではないでしょうか。アンサンブルの練習として、文化祭や発表会などのイベントにもおすすめします! 1. Prelude  2.Scherzo 3.Reverie 4.Dance
【中級者向け】 演奏時間:約4分40秒 (U)

妖精のトリオ(3Fl)

作曲者のチェスノコフは1982年ウクライナ生まれの作曲家・ピアニストです。ピアノ曲をはじめ、室内楽、管弦楽など多彩な作曲活動をしています。
この「妖精の絵」はフルート・トリオのための作品で、4楽章からなり、「I.ダフニスの嘆き」「II.エルフの踊り」「III.牧神の森」「IV.妖精の踊り」のサブタイトルがつけられています。タイトルからイメージされる通り、美しく透明感のあるメロディと、軽快なフレーズが魅力的な曲ですが、早いパッセージの部分などは高度な技術が必要です。なおIとIVでは第1フルートはピッコロ持ち替えとなります。フルート・アンサンブルの演奏会にも使えそうです。作曲者のHP(http://dimitri-tchesnokov.com/)で少しですがこの曲の試聴もできますので参考になさってください。
【上級者向け】 (T)

フルート・アンサンブル(3Fl)

トマジはコルシカに生まれたフランスの作曲家、指揮者でした。パリの音楽院にて作曲をヴィダル、指揮をゴーベールに学びました。フルートの作品では「コンチェルティーノ」(FL.PF)が最も演奏される曲ですが、この「3つの牧歌」も、たびたび演奏されるようになってきました。「ボリヴィア風」「クレタ風」「シシリー風」の3つの楽章からなり、音楽は親しみやすく、色彩感のあるフランス風の響きと香りを十分に味わうことが出来ます。響く部屋やホールで演奏すると更に効果が期待できます。 
【上級者向け】 (Y)

3本のフルートとピアノで(3Fl.Pf)

8分の6拍子の曲で、2拍目と5拍目が休符になっているリズムが数多く使われ、3匹の猿が楽しく遊んでいる様子が目に浮かぶような曲です。技術的に難しいところはありませんので、アンサンブルの入門編や楽しみのために、また、アンコール・ピースとしてお使い頂けます。可愛らしい猿になったつもりで、楽しく演奏して下さい。
(I)

3本のフルートとピアノで(3Fl.Pf) 2

I.力強く、動きをもって II.静かに III.「今、明るい太陽が輝き出る」の主題による変奏曲の3曲からなっています。特殊奏法などはありませんが、全体的に指定テンポが早めで、また、変拍子が出て来たりしますので、少し“慣れ”が必要かもしれません。ですが、とても聴き栄えのする曲ですので、ぜひ演奏会などでお使い下さい。
(I)

名画の世界を音楽で(3Fl / 4Fl)

「想い出は銀の笛」でよく知られている三浦真理さんによる2014年の新曲です。 フランス印象派の画家、クロード・モネの作品全体から受ける印象に触発されて作曲したとのことです。水のせせらぎ、噴水、光、そよぐ風、木漏れ日、淡い色彩・・・絵画のイメージを自分たちでさらに膨らませて演奏してみてください。
3本フルート用(ID:31890)と4本フルート用(ID:31891)の楽譜が出版されており、巻末には「ザ・フルート・カルテット」のメンバーによる演奏上のアドヴァイスが掲載されています。(3本フルート用→柴田 勲さん/4本フルート用→斎藤和志さん)
「水の庭」「散歩」「風のスケッチ」「海、夕暮れ」「大通り」「大聖堂」の6曲です。
【上級者向け】 演奏時間:約15分 (B)

ピアノ伴奏付きのフルート三重奏曲お探しですか?(3Fl.Pf)

ルイ・モイーズはアメリカのフルート奏者、教育者で様々な教則本や曲集の作曲・編著・校訂を手がけ、 その功績は偉大なものです。父親のマルセル・モイーズから引き継がれた奏法、練習法、教授法等の教程は素晴らしく、多くの教材に反映されています。今回ご紹介する曲は唯一のフルートの室内楽曲、ピアノ伴奏付きのフルート三重奏です。一曲3分〜5分の小品になりますが、それぞれにタイトルがつけられています。
1.鐘(Bells) 2.遊戯(Games) 3.オルゴール(Music Box) 4.舞踏(Dances)
フルートアンサンブルの特徴や魅力がいっぱいで、また近代的で神秘的な響きが美しい曲です。表現豊かなアンサンブルをお楽しみいただけます。
【初・中級者向け】 演奏時間:約14分 (NS)