解説
K.J.アンデルセン (1847-1909) はデンマークに生まれ、フルート奏者、作曲家、また指揮者として活躍しました。フルートの為に美しい演奏会用小品だけでなく重要な練習曲も多く書き残しています。この曲は 『ALTES』 2巻で種々の装飾音符、トリル・フィンガリング (替え指)、全調の調性を学習する、中級者の為の補充練習曲です。『小奇想曲』 と題されている通り、リズミカルでコミカルな26の小品から成っています。初級の易しい曲から中級の難しい曲まで、幅広い教材であることから、比較は出来ないが、このエチュードを学習するのには、E.ケーラーの 『12 Medium Difficult Exercise op.33 Book 2』 と 同程度の技術がほしいものです。E.ケーラーの練習曲の総合的音楽表現力に、K.J.アンデルセンの機械的なテクニックと調性の順応性、読譜力がプラスされれば中級の技術は万全です。調性配列も考慮され、#、bが6つまでの長調、短調の同型反復、機械的な小曲で各々が特徴ある教程になっています。特に種々の装飾音符の練習と調性が、『ALTES』 2巻と一致しているので、代用テキストとしても活用されます。(解説/佐野悦郎)ニュース
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