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森の自然を情景描写した交響詩的な五重奏曲です。ピッコロとアルト・フルートを用いた美しい色彩からはM.ラヴェルの組曲「ダフニスとクロエ」を彷彿とさせます。単一楽章で書かれ、Andante序奏-主題、Allegroダンス、後奏で構成されています。序奏 4/4 は、アルト・フルートの持続音 [D] 上に持続トリル [D-E] [G-A] が奏でられ、小川がせせらぎ森の木立がざわめくような情景が描かれます。これは五音階の日本旋法(陽旋法) [C-D-E-G-A] で、それを背景に4度累積和音 [A-D=G-(D)] とテトラコード [F-E-D-D] の組み合わせによる美しい牧歌的主題が奏でられ、模倣され、時折あちらこちらで小鳥がさえずります。牧歌主題はアルト・フルートに引き継がれ、6/8の軽快なリズム伴奏上に牧歌主題が縮小変奏され、幾重にも模倣され歌われ、そこにも小鳥がさえずります。そこに妖精が現れ Allegro 6/8 は木漏れ日の下でダンスが始まります。ダンスはフルートとピッコロがTuttiで一丸となって上昇音階動機で乱舞し、また下行音階が滝のようにリレーして流れます。また牧歌主題が変奏されてファーストとアルトにリレーされる中に、燕が飛翔するかのようにループ形音階が駆け巡ります。後奏は序奏の情景が回帰し、コーダでは主題縮小動機が連鎖したダンスを乱舞します。(解説/佐野悦郎)ニュース
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