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クーラウはドイツで生まれた前期ロマン派の作曲家兼ピアニストで、ロマン派を代表する7曲のフルート三重奏を残しています。この「大三重奏曲 Op.90」は1828年に作曲された、7曲中最後の作品です。第1楽章Allegro[h]3/4はソナタ形式、第1主題[h]は分散和音による悲しいワルツ風旋律が表情豊かに鳴り響きます。第2主題[Es]は明るくリズミカルに躍動し、再び[h]に転調し、情熱的なコーダ(第3)主題に移ります。展開部は新たなワルツ風主題で多彩な表情を見せます。第2楽章Allegro molto 3/4[h]は上下行音形による起伏の激しい軽妙なスケルツォ形式で、続くトリオ[G]は優雅に舞い上がるワルツ風の旋律線が色彩を変えながら描かれます。第3楽章Adagio 2/4[G]は三部形式で書かれ、清楚な旋律線が大きな弧線を描き歌い、中間部[g]では同主調に転調して熱情の悲歌が奏でられます。第4楽章Finale. Allegro poco agitato 2/4[h]はロンド風の自由な様式で書かれ、悲劇的な第1(ロンド)主題[h]はシンコペーションのアーティキュレーションにより、多感に揺れ動く鼓動を感じさせ、続く挿入主題[h]は情熱的に躍動します。第2主題[G]は転調して爽やかな旋律線が美しい弧を描きます。再現部は定型で第1主題[h]に続き、同主調の第2主題[H]は明るく、コーダ主題は活発に突進します。(解説/佐野悦郎)ニュース
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