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P.モルラッキは、「スイスの羊飼い」の作曲者として知られる19世紀イタリアのフルーティストですが、最近になって、新たに「ロッシーニの歌劇『エジプトのモーゼ』による大幻想曲」が出版されました。(この2曲、内容はまったく違いますが、出だしのフルートの序奏のパッセージはたいへん似通っています。) モルラッキは、1843年から1850年まで、ミラノ音楽院でジュゼッペ・ラッボーニにフルートを師事した後、スカラ座の首席を務めました。まだ学生であった1850年に「スイスの羊飼い」を出版しているので、早くから頭角を現していたのでしょう。「『エジプトのモーゼ』による大幻想曲」には、この歌劇で最も有名なアリア「モーゼの祈り」は登場しないのですが、その歌を思い起こさせるメロディーが静かにフルートで奏されます。その後、優雅なバレエの主題に2つの変奏曲が付けられています。このバレエの主題は、この歌劇が何回か改編され、1827年、パリで初演された時に付け加えられた部分から取られています。精妙なリズム運びが生き生きとしていて、ショパンの「ロッシーニの主題による変奏曲」に使われた主題を思い出させます。フィナーレの陽気な盛り上げ方はいかにもイタリア気質らしく、聞かせどころを心得た仕上がりです。 (解説/三上明子)スタッフより
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