解説
パリで活躍した作曲家ボワモルティエと、ポツダムで活躍したクヴァンツの両者は、当時の 「トリオ・ソナタ」 の一般的な演奏形態として不可欠だった 「数字付き低音 (通奏低音) 」 を省き、その低音を第3パートに置き換えた新しい 「バロック三重奏の演奏形態」 を確立し、数々の名曲を生み出しました。その功績に因み、それらは 『バロック三重奏曲 [3Fl.] の宝庫』 と称され、現在の笛吹達の重要なレパートリーとなっています。この楽譜は本来の曲順でなく 【VOL.1: I [D], IV [d], III [A]】 と 【VOL.2: II [h], V [G], VI [e]】 の2分冊となっています。基本様式は 「緩・急・緩・急」 の教会ソナタの4楽章配列を骨組みとして、急楽章の2、4楽章にクーラントやジーグ等の軽快な舞曲 (但し、曲中のアルマンドは例外的な配列) を組み込んだ 「混合様式」 で書かれています。なお、この曲の初版のファクシミリ版がFUZEAU社から出版されています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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