解説
小鳥が初めて空に舞い、巣立ちする様子を描写した、爽やかな中にも哀愁が漂う小品で、ロンド(ソナタ)形式風の枠組みで書かれています。主題はスケルツォを意識したファンファーレ動機が旅立ちを促すかのように舞い上がります。対照的に、のどかで田園的な牧歌旋律が随所に出現し和ませてくれます。また、小鳥が囀り飛び交う様子として、主要主題の分散和音動機がダブル・タンギングで変奏され、調性を明るく変化させて展開されます。後半では特徴的な2つの主題変奏が一緒になり、小鳥たちが飛翔する姿と囀る楽句が一体となり、美しい響きを演出します。作曲家は「大空を自由に飛び回りさえずる小鳥たちの憧れは、ずっと私の心の中で輝きを失うことが無いでしょう」と述べています。酒井 格氏は大阪音楽大学、同大学院を修了し、主に吹奏楽界で活躍する作曲家です。21世紀の吹奏楽“饗宴”の会員であり、関西を拠点にして多くの作品を発表しています。ニュース
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