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原曲はイタリア協奏曲様式で、第1楽章、第3楽章、共に「リトルネッロ形式」を微かに残しながらも異なり、Tutti(リピエーノ)とSoli(コンチェルティーノ)の区分けが付け難い「トリオ・ソナタ様式」で書かれています。これを原曲に忠実に2つのヴァイオリンを2本のフルートに置き換え、弦楽合奏をピアノが担って編曲されています。第1楽章 Vivace 3/4はTuttiの音階と分散和音動機の悲しい主題[d]が現われると、カノン風に直ぐに模倣[a]されます。次のSoliは10度跳躍と下行音階動機主題[d]が奏でられ、直ぐに模倣[a]され、その後は双方の主題断片と旋律線が混在し対位法的に美しい模様を形成します。第2楽章 Largo ma non tanto 12/8[F]は「G線上のアリア」に類似したオクターヴ跳躍2声部バス・オスティナート上に第2フルートが美しいシチリアーノ風の牧歌旋律[F]を踊り、次に第1フルートが属調[C]で続き、全体に幾重にも模倣されて雅な旋律線の綾を描きます。第3楽章 Allegro 3/4[d]はTuttiの下行3度連続動機主題[d]が1拍遅れで模倣[d]され、連続3度進行を形成します。次は属調[a]で同様に模倣[a]され、分散和音と3連符音階動機が躍動します。Soli主題動機[d]はTutti主題断片から派生し、直ちに模倣[d]されます。このTutti&Soli主題が関係調に模倣してリトルネッロの形式を残します。※尚、Tutti&Soliは原曲指示で、編曲版とは異なります。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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