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アルフォンス・カトリン(1868-1927)はフランスの作曲家、ピアニスト、指揮者です。パリ音楽院で学び、同院のオペラクラスの伴奏者を務めました。長年にわたり歌手や管弦楽器奏者たちの人気の伴奏者であり続け、音楽院では1894年に公式伴奏者となりました。1898 年、フランス文部省より教育功労賞を受賞し、1901年にオペラ座の歌唱監督に就任しました。1900年に作曲された「ノクチュルヌ」は、ポール・タファネルに献呈されました。タファネルは、パリ音楽院の年次フルートコンクールでの新作委嘱の対象となる作曲家リストにカトリンを加えています。ロ長調で三部形式の短い作品ですが、声楽のアリアのような演出がなされています。トレモロを伴う導入に続き、甘美で訴え掛けるような主題が提示され、次第に音高が上昇していきます。フォルティッシモの高い嬰イ音が段階的に音量を落とし、異名同音の変ロ音に行き着く箇所を経て、熱を帯びた動きへと到達します。再現部の旋律がピアノに任され、フルートが装飾へとまわる構成には心をくすぐられると思います。聴衆を魅了する力のある高尚な夜想曲です。(解説/諸田大輔)スタッフより
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