解説
D.ギリスはアメリカで20世紀に活躍した作曲家、指揮者です。彼はジャズ書法を巧みに用いて木管五重奏組曲を3曲(1938〜39)書き残しています。「第3番」はジャジーな急−緩−急の3曲で構成され、直訳すれば「木管楽器と共に去りぬ」(1939)です。1.「Five Piece Combo」4/4(伸び伸びと明るいバウンスで)、木管五重奏によるコンボ(小編成のジャズ・バンド)です。G.ガーシュウィンを思わせる、4ビート・バウンスのジャズ主題が終始一貫してグリッサンドや装飾音で囃し立てられ、スウィングします。2.「“Take Five” Blues」3/4(スロー・ブルース・モード)、各楽器のソロを交えながら、5声部にハーモナイズされたシンクロ・スウィングが魅惑のブルースを奏で、「5人でブルースを吹こう」となります。3.「A Frolic in B-Bop Major」4/4(輝かしく、陽気な態度で)は「ビバップ・メジャーによるから騒ぎ」と解釈します。ビバップは1940年代後半のジャズ様式で、即興演奏を取り入れたモダン・ジャズです。(解説/佐野悦郎)ニュース
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