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ロレンツォ (1875-1962) はイタリア生まれのフルーティスト兼作曲家で、今世紀の初頭からニューヨーク・フィルをはじめとするアメリカ各地の管弦楽団で活躍しました。後にイーストマン音楽大学で教鞭をとり、晩年までに未出版の作品を含め多くの管楽器室内楽、独奏曲、技巧的な練習曲、教育書を完成させました。この 『シンフォニエッタ』 の副題には 《フルーティストの嬉遊曲》 とあり、楽器編成上当時としては大変に珍しい貴重な作品でした。そしてこの曲は、後の世代に多くの影響を与え、やがて 「フルート五重奏の基本編成」 として定着して行きました。第1楽章 《朝の奏楽とフゲッタ (小フーガ) 》 朝の静寂からオルガンの如く響きが広がり、やがて、軽快な小フーガとなって次々に模倣され技巧的に輝かしく展開されて行きます。第2楽章はパストラール 《牧神に捧げるセレナータ》 で、牧神にセレナータを奏でているアルト・フルートの美しい響きが印象的です。突如出現するイタリア風の流麗な旋律で第3楽章 《終曲・アレグロ》 に突入です。随所に第1楽章の主要主題が現れ立体感を持って盛り上げて行き、中間部は爽やかな 《舟歌》、それに続きフゲッタから5人による感動的な 「技巧的カデンツァ」 が導かれ、最後まで流麗、縦横無尽に展開する様は見事です。この傑作はアメリカのフルート大収集家で知られたデイトン C.ミラー博士 (物理学者 1872-1942) に捧げられました。(解説/佐野悦郎)ニュース
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