解説
K.J.アンデルセン (1847-1909) はデンマークに生まれ、フルート奏者、作曲家、また指揮者として活躍しました。フルートの為に美しい演奏会用小品だけでなく重要な練習曲も多く書き残しています。この曲は 『ALTES』 2巻を終了し、全調を把握、基本奏法を十分に習得した、中級者の為の練習曲で、E.ケーラーの 『12 Medium Difficult Exercise op.33 Book2』 と同程度か、やや難しい練習曲です。全24曲、技術的、音楽的にもバランスのとれた、理想的な中級練習曲です。全調、24曲から成り、北欧的な美しいメロディーラインと近代的な和声の響きが印象的で魅力的です。機械的な動機と多声部書法、非和声音に特徴があり、バロック音楽から近代音楽までの幅広い音楽のジャンルに対応できる練習曲として、今日見直されています。全調を把握することは、『ALTES』 3巻への重要な足掛かりとなります。T.ベームの 『24 Melodius Studies op.37』 同様、上級クラスへのワン・ステップです。(解説/佐野悦郎)ニュース
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