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この「トリオ・ソナタ」は4楽章構成のソナタ・ダ・キエーザで書かれ、全体的に各楽章のバランスの整った美しい曲です。第1楽章は穏やかで優美な旋律が交互に絡み合い美しい響きを醸しだします。第2楽章は堂々としたフガートで主題と対旋律がテレマンの協奏曲のように競演します。第3楽章は共に悲しげに哀歌を歌い語ります。第4楽章は舞曲風で共に躍動感溢れるリズムで華やかに協奏します。クヴァンツはドイツ、プロイセンのフリードリヒ大王のために300曲に及ぶ協奏曲 (QV 5) と200曲ほどのソナタ (QV 1) など、驚異的な数の作品を残しました。それらと比較するとトリオ・ソナタ (QV 2) の数はとても及びませんが、それでも50曲近くが残されています。それらの上2声部の楽器編成を比較すると [2Fl.] と [Fl.Vn.] が大半を占め、他の管楽器の組合せは [Fl.Ob.] と [2Ob.] 等があります。弦楽器ではまれにそれらに [Va.] [ Vc.] が加わります。このトリオ・ソナタの編成のようにフルートとリコーダーとの組み合わせはQV目録中においてもこの作品1曲のみで、例外的な編成です。この組み合わせはテレマンが好んで採用した組み合わせで、協奏曲 [e] や「Tafelmusik」の四重奏曲 [d] で聴かれます。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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