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「バラード」を作曲した1927年当時、ゴーベールはパリ音楽院フルート科教授、オペラ座首席指揮者、パリ音楽院管弦楽団首席指揮者などを務めて超多忙な日々でした。1927年8月海辺にて作曲されているので、たぶん、ヴァカンス中だったのでしょう。題名の上に「我が生徒たちへ」と記され、彼の温かい人柄の伝わる作品です。(1932年には、前年にオペラ座音楽監督に就任したため、フルート科教授の職を辞しています。)ゴーベールは作曲家としても交響的絵画「海の歌」(1929)を始めとするオーケストラ作品、ヴァイオリン協奏曲、その他フルートを含むたくさんの曲を残していますが、残念なことにフルート協奏曲はありません。「バラード」は物語的な内容ですが、フォーレの「ファンタジー」のように、抒情的な部分と後半の活発な部分から成っています。ゴーベールの作品には、フランク、フォーレ、ドビュッシーなどの管弦楽作品を多く体験していることが作曲上に反映されています。フルートの長所を活かしつつ、和声の扱い方が温かい演奏体験と重なるところにゴーベールの作品の良さがあります。少し前に作曲された「ソナタ2番」の第3楽章のun poco rubatoの部分と似ている部分があるのが微笑ましく思われます。(解説/三上明子)スタッフより
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