スタッフのおすすめ「フルート・ピアノ」(その他)

このコーナーでは、ムラマツのスタッフが、長年の経験から「これは!」と思う楽譜を、その目的や内容の解説付きでご紹介します。
定期的にご紹介する楽譜を更新して行きますので、皆様の目的に応じた「使える」楽譜が見つかることと思います。

19世紀のイタリア音楽集

19世紀のイタリアは器楽よりもオペラが盛んだった印象がありますが、歌劇場の奏者を中心にたくさんのヴィルトゥオーゾが輩出された時代でもあります。フルートも例外ではなく、ブリチアルディ、ガリボルディなどの名演奏家が活躍し、多くの楽曲を残しています。残念ながらその大部分の曲は今では忘れられた存在になっていますが、今回ご紹介する楽譜はそういった曲を集めたもので、作曲者が自分の名人芸を披露すべく作ったフルートらしい華やかな技巧を使った佳曲集です。サロン演奏会や発表会など、様々な機会に使えるでしょう。新しいレパートリーにぜひ加えてみて下さい。
【中級者向け】 (T)

ピッコロとピアノの曲をお探しですか?(Pic.Pf.)

今回ご紹介するのは、ピッコロとピアノのための曲集 1巻、2巻(トレバー・ワイ版)です。
この曲集にはポルカやボレロといったかわいらしい5分程度の曲が1冊に4曲ずつ収録されています。 19世紀後半、ピッコロの名手たちがソリストとしてオーケストラ伴奏やピアノ伴奏で演奏をするのは珍しいことではありませんでした。彼らは町から町へとコンサートをするために移動し、コンサートホールや時には野外で演奏会をして聴衆を大いに喜ばせました。そのような所で演奏されていたポルカやボレロです。
ピッコロといえば、小鳥のさえずり・・・をイメージされる方も多いかもしれませんが、まさにその通りで、楽器を最大限!?にアピールできる鳥のさえずりなどからインスピレーションを得て作られた曲が多く、この曲集にも「Le Roitelet(ミソサザイ)」、「The Mocking Bird(マネシツグミ)」、「森の小鳥」、「ヒバリ」といった鳥のタイトルが付けられている曲もあります。どの曲も技巧的な部分もありますが、華やかでかわいらしい曲です。
ピッコロ大好きな方!!ぜひ!レパートリーにいかがですか?
(NS)

フランスのエスプリ

「フランス音楽」と言われて、どのような音楽をイメージしますか? もちろん答えは人それぞれですが、この楽譜は古くは1819年生まれのオッフェンバックから1901年生まれのソーゲまで、19,20世紀のフランスを代表する作曲家たちの小品を集めた曲集です。「フランスのエスプリ」というタイトル通り、この時代のフランスの音楽のエッセンスが詰まった美しい曲ばかりです。オリジナルはフルートの曲ではないので馴染みのないものもありますが、メロディがきれいでフルートでも無理なく吹けるようアレンジしてあります。粋で洒落た香りを味わってみてください。アンコールピースとしても使えます。
【中級者向け】 (T)

“使える”曲集です☆

ルイ・フルーリー(1878−1926)が監修、編曲した曲集をご紹介します。ルイ・フルーリーはフランスのフルート奏者で、忘れられたバロック時代のフルート曲の再発見、同世代の作曲家の新作の初演に尽力しました。あの有名なドビュッシーのシランクスやルーセルの笛吹き達の「V.クリシュナ」もフルーリーに献呈された曲です。
この曲集には、ヴィンチ(1690-1734)、ルイエ(1688-1720)、ノード(1690?-1762)作曲のソナタが収録されていますのでフランスバロックの曲が一気に楽しめます。また1600年代のイギリスの伝承歌であるグリーンスリーヴス=i変奏曲)、ジョン、キスしてちょうだい≠ェ収められています。グリーンスリーヴスは色んな編曲で出版されていますので演奏されたことのある方も多いかと思います。この曲集のグリーンスリーヴス≠ヘ12変奏あります。すべて8小節で作られており、それぞれは短いですが変化が分かりやすく洒落た変奏になっています。ジョン、キスしてちょうだい≠ヘ日本ではほとんど馴染みがないかもしれません。親しみやすく、つい口ずさみたくなるメロディーなので皆さんも是非演奏してみて下さい。
【中級者向け】 (OU)

女性のパワーを感じて下さい!

女性作曲家の作品ばかりを集めた曲集をご紹介いたします。
国や時代に関係なく、総勢13名の女性のフルート小品が収められています。 フリードリヒ大王の妹であるアンナ・アマーリアやシャミナード、ボニス、タイユフェールといった、フルート吹きにはお馴染みの作曲家、コーツ、シュリュンツの現代奏法を含む作品も含まれています。作曲に性別は関係ありませんが、やはり、女性らしい瑞々しさとしなやかさ、それぞれの個性が伺える作品ばかりだと思います。ピースになっていない曲も多く含まれているので、とてもお得な曲集です。
なお、こちらの曲集に準拠したCDも出ておりますので、合わせてご紹介します。→CD:ID6280
お気に入りの作曲家がきっと見つかるはずです!新しいレパートリーに、サロン・コンサート、アンコールにも是非お使い下さい!
【中・上級者向け】 (U)

フランス近代の知られざる小品を集めて

この楽譜は、19世紀中ごろから20世紀初頭にかけて、パリで活躍した作曲家たちで、パリ音楽院で学んだり、教えたりと何らかの形で音楽院と関係のあった人たちの、フルートの小品を17曲収めた曲集です。フルート奏者ばかりでなく、ピアノや楽理の教授などの作品もありますが、おそらくこの時代のパリ音楽院で演奏されていたものでしょう。この時代はフレンチ・スクールの黄金時代なので、よく知られ評価の定まった名曲も数々ありますが、それらの影に隠れて、忘れられてきたこれらの作品も大変にチャーミングな美しさを持った佳品ばかりです。初版をそのまま復刻しているので、多少見にくいものもありますが、演奏にも十分使えます。また、フルートのパート譜にはこの曲集に登場する作曲家たちのプロフィールをはじめ、顔写真、関連する資料なども掲載されています。
なお、これらの曲の中で、現在、他社からも出版されているのはルフェーヴルの曲だけです。
(SR)

アンコールピースにいかがですか?

ドホナーニは1877年にスロバキアで生まれたハンガリー人の作曲家です。指揮者、ピアニストとしても活躍しました。 管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌劇、宗教曲とたくさんの曲を残しています。
今回ご紹介します曲、「アリア」は、ドホナーニの作風が色濃く出ている作品です。ドホナーニが生存している間には出版されませんでした。初めて聴くとつかみどころのない感じがするかもしれませんが、ピアノパートで同じリズムを刻んでいるのが印象的でハーモニーの移り変わりがとても美しい小品です。
【中級者向け】演奏時間:5分37秒(OU)

気軽に楽しむバレエ&オペラ

オペラに登場する美しいメロディーを、フルートで演奏してみたい!と思ったことはありませんか?そんな方におすすめの楽譜をご紹介します。豪華な表紙のこの楽譜には、名曲といわれるオペラのアリアが19曲収録されています。ほとんどが中音域で演奏できるようにアレンジされており、難しいリズムもありませんので、初級者の方でも演奏できると思います。上級者の方は、よりドラマティックに聞こえるようにさらにいろいろな表情をつけて演奏してみてはいかがでしょうか。華麗なるオペラの世界をお楽しみください。
(A)

表紙の写真を見てお分かりのとおり、こちらはバレエ音楽ばかりを集めためずらしい曲集です。ガイーヌからは「剣の舞」、くるみ割人形からは「葦笛の踊り」「花のワルツ」、また白鳥の湖の「4羽の白鳥の踊り」などなど、おなじみのバレエの名曲をフルートとピアノの編成でお楽しみいただけます。比較的やさしいので、初級、中級者でも演奏できます。
(A)

「痒いところに手が届く」曲集

「フルート教室の発表会のプログラムが年々マンネリ化…」「初心者〜中級者向けで、聴き映えのする曲は?」「センスの良い選曲をしたい!あまり有名ではない曲だけど綺麗な曲はありますか」
大変多いお問い合わせです。この曲集はいかがでしょうか。
ロマン派の大変耳馴染みが良い曲ばかりを選曲してあり、今日演奏会などで取り上げられることの少ないものがほとんどです。他の方と曲が重なりにくく、でも印象に残る曲をお探しの方や、従来の名曲集では物足りなくなってきた方などに特におすすめ致します。多くのニーズに応えられ、また幅広いシーンで活用できそうな曲集です。
第2巻もございます。商品ID:31630
(AN)

技巧的なタンゴ・ファンタジア

この曲集は、デンマークにゆかりのある作曲家作品を集めたものです。
表題の「タンゴ・ファンタジア」は、ヤコブ・ゲーゼの代表作である『ジェラシー』という名前で親しまれている作品をフルート用にアレンジしたものです。装飾あり、ヴァリエーションありで、派手に、そして情熱的に演奏して楽しんでください。
他に、ベッリーニのオペラ「ノルマ」のアリアを基にしたアンデルセンの「ノルマ幻想曲」、ノルウェー生まれの作曲家、ヨハン・スヴェンセンの「ロマンス 作品26」(原曲:ヴァイオリン曲)、デンマークの作曲家、ヨハン・ペーター・エミリウス・ハートマンの「プレリュード」が収録されています。
【上級者向け】 (B)

美しい日本の歌

ルイ・モイーズは、「フルートの神様」の異名で知られるマルセル・モイーズの息子です。優秀なフルート及びピアノ奏者で、教育者・作曲家としても晩年まで活躍しました。趣味の絵画も毎年展覧会を開くほどの腕前で、とても器用な方だったようです。
母(マルセルの妻)はフランス人と日本人のハーフでしたので、ルイは日本人のクォーターです。その関係かルイは日本の歌をモチーフにした変奏曲をいくつか作曲しており、今回ご紹介するのはその中から個性の異なる三曲を収めた曲集です。
「さくら変奏曲」は朗々と歌い上げたいおなじみのテーマと、ふわりと舞い上がり儚く舞い散る花弁を思わせる第一変奏、決然とした意志を感じる第二変奏から成る、幻想的で印象深い世界観の作品です。
「荒城の月変奏曲」はドラマティックな展開が演奏会向きの一曲で、どっしりと聞かせるテーマのあと、堂々としていて華のある第一変奏、粒立ちよく大切に吹きたい第二変奏が続く構成となっています。
最後は「茶摘変奏曲」。軽快なテーマに続き、うたう、はずむ、わらう、といったイメージの、キラキラしたものが詰まった第一変奏が楽しい気分を盛り上げます。第二変奏は青い田園風景の中、茶摘み娘たちがコロコロと笑っているかのような平和な雰囲気で、第三変奏はほどよい疾走感と清涼感がたっぷり、フレンチらしい洗練された空気に溢れています。
三つの歌はどれも私たち日本人にとって馴染み深いものですが、その素朴なメロディと新たな魅力が引き出された変奏との対比をお楽しみいただければと思います。
日本の歌は本当に美しいと、改めて感じられる曲集です。
(AN)

忘れられた佳曲集

このところ楽譜出版社では、自社でピースで出している楽譜をまとめて曲集として出版することが多くあり、これもそういったものの一つですが、他と違うのはすでに絶版になっている曲を集めている点です。
収められているのは、ハイドンを除けばほとんど19世紀後半に活躍したロマン派の作曲家の作品で、ブリチアルディ、チュルーやヴィドールなどフルーティストにはおなじみの作曲家のものもありますが、半数くらいの作曲家は名前も現在ではほとんど忘れられているようです。有名作曲家の作品も収録作品では現在はあまり知られていないものです。
中にはチュルーの曲のように、「グランド・ソロ」などと比べても遜色なく、なぜこれが絶版に、と思うようなものもあります。
どの曲もおそらく出版された当時はよく取り上げられた曲なのでしょう。
こういう形で出版されなければこのまま埋もれてしまったであろう、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。宝の山に分け入ってみませんか。
  【中・上級者向け】(T)

歌えない人でもオペラが楽しめる一冊

オペラのアリアをフルート用にするのは、フルートは吹けても歌えないオペラ・ファンのためばかりではありません。多くの先生方が様々な教則本やレッスンでおっしゃるとおり、フルートだけではなく、楽器を演奏する人が身に着けるのが難しいとされる「歌い方」をマスターするため・・・などとそんな小難しいことを言わなくても、とにかく吹いて楽しい歌ばかり。この手の曲集は選曲が難しく、いくつも出ている割には、欲しかった曲が入っていなかったりして2冊、3冊と買ってしまうことにもなります。
この曲集は選曲にもこだわっています! 「闘牛士の歌」「誰も寝てはならぬ」「花から花へ」「私のお父さん」「私は鳥刺し」「乾杯の歌」「浅黒い顔で星を仰げば」「女心の歌」「恋とはどんなものかしら」「ジプシーの歌」。誰もが吹きたい曲ばかり。編曲は元の歌を大切に、洗練されたピアノ伴奏で、まさにフルートでアリアを歌うように演奏できます。オペラ好き必携、もちろんフルートで歌うことを学びたい方もです。
【初・中級者向け】 (SR)

秘めた輝きをフルートで

タイトル「人魚の涙」は宝石の「真珠」のことで、磨かずとも美しく輝く真珠のように、得難い美しさを秘めている作品を例えています。収録作品は、ピアノ作品やヴァイオリンのための作品を中心に取り上げており、これまでの曲集に収録されていない曲が多数あるため、新しいレパートリーをお探しの方におすすめです。どの作品も耳馴染みのいいメロディと美しく抒情的なフレーズが印象的で、アンコールや発表会、練習の合間など様々な場面で演奏できそうです。
編曲・編集は、インターナショナル・フリードリヒ・クーラウ協会会長の石原利矩氏です。石原氏がフルート以外の知られざる曲に巡り合い、フルートで吹いたらどんな音楽になるだろう、と思うたびにそれらの曲を編曲し、発表会や講習で活用されてきました。 この曲集のもう一つの特徴は、各巻に、クーラウの作品が収録されていること。また、第1巻から第6巻に分散して、「ルル組曲」が掲載されることです。現在、第3巻まで出版され、第4巻以降の出版も待たれます。巻頭には、石原氏による解説付き、演奏の音源もYouTubeチャンネルで紹介されています。
【中級者向け】 (TO)

ミュージカルがお好きな方へ

大人気の全音の“フルートで奏でる”シリーズから、待望のミュージカル編が出版されました。
ミュージカルの名曲を集めた楽譜は数多くありますが、これまでフルートとピアノの編曲では出ていなかった作品、ウィキッドより『自由を求めて』、マイ・フェア・レディより『踊り明かそう』、マンマ・ミーアより『ダンシング・クイーン』、コーラスラインより『ONE』といった作品も収録されており、他の楽譜では満足できなかった方へおすすめしたい一冊です。
今回も同シリーズでおなじみの編曲者たちによって上品にアレンジされているため、フォーマルな演奏会でもプログラムに取り入れることができそうです。
ピアニストが近くにいないという方や、ピアノと合わせる前に自身で雰囲気を掴んでおきたいという方にも安心のピアノ伴奏CD付きです。
是非、名場面を思い出しながら演奏してみてください。
【初・中級者向け】 (HS)